新製品開発・モノづくり革新・知的財産活用・技術系人材育成


新しい年を迎えて


最初に2024年を振返り、お世話になった多くの方々に御礼を述べたい。昨年は東京で法政大学大学院の特任講師をしながら、自宅尾道の活動拠点作りをすすめてきた。新しい事業の準備を進める中で、多くの方々にアドバイスをいただき、大変感謝しています。特に大学院の先生方や仲間たちの支えがなければ、この一年を乗り越えることはできなかったと思います。

併せて、新しい試みにも挑戦しました。その一つがこのウェブサイトの自作です。一般に専門家に依頼することが多いと思われますが、現在ではコーディングのスキルが乏しくても手軽にサイトを作成できるツールが充実しています。まだまだ洗練されたウェブサイトにはほど遠い内容ですが自分で修正を加えていく中で、サイト構築の仕組みを理解し新しいスキルを身につけることもできます。また、この試みのなかで同じようにサイトを自作するメンバーと情報交換を行うサークルにも参加し、視野が広がりました。自ら行動することで、新たな世界が広がるのを実感した一年でした。

時代変化へ適応するため、コンサルティングコンテンツをアップデートする試みも始めた一年でした。生成AI活用普及協会の企業パートナーとして、生成AIの活用を推進する機会を積極的に設け、ツールとしての可能性を追求しました。その結果、生成AIが個別の課題解決に適したツールであることを確信しました。現在、さまざまな業務プロセスで生成AIの具体的活用がすすめられていますが、例えばオンライン会議の音声を自動的に文字起こしし、簡潔な議事録にまとめる業務を生成AIにまかせることは当り前になっています。また、プログラミングのスキルは初歩的でも目的と条件を明確に生成AIに伝えることができればコーディングを瞬時にサポートしてくれる状況になってきました。今後、これらの技術はさらに広がり、誰もが使うツールとなるでしょう。

2025年の展望として、これまでの経験を活かし具体的な課題解決の方法を提案する新たなチャレンジを続けたいと考えています。特に、生成AIの活用が広がる中で、単なる汎用的な使い方ではなく、特定の職場や業務に特化した環境での効果的な活用が鍵になると考えています。これにより、活用の差がそのまま競争力の差となる時代が訪れるでしょう。例えば、昨年のノーベル化学賞を受賞したタンパク質設計技術のように、特定ユースで大きな価値を生む技術が広がりを見せています。同時に、タンパク質の構造設計と新規活用の研究分野における研究スタイルの大きな変革を引き起こしました。これは他の多くの分野でもビジネスモデルを変える可能性があることを示唆しています。

このような個別最適解をめざす技術活用の多くは、クラウドと並行してエッジで処理されるアプローチが主流となると予想されます。ノウハウを大切にしてきた日本のモノづくりの現場にも、生成AIを活用した無限の技術変革の可能性が広がっていると感じます。特に、経営資源が限られる中小企業において、ちょっとした活用意識の差が大きな成果の差を引き起こす結果につながります。

2025年は、現場で具体的に活用できる生成AI活用策を一緒に考え、サポートしていく年にしたいと思います。変化の時代を前向きに捉え、新しい技術を積極的に取り入れることで、競争力を高めるお手伝いをさせていただきたいと考えています。一緒に未来への一歩を踏み出しましょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP